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公文式について思うこと ~学童保育編~

Twitterでつぶやきかけたのですが、かなり長くなりそうだったので、
こちらでつぶやく事にしました。

長い長い独り言ですので興味のない方はスルーでお願いします。


これは、夏休みの学童保育でのお話。


小学1年生の女の子Yちゃん。
お兄ちゃんも以前から入所していて、彼は穏やかで聡明な子です。

妹のYちゃんは見た目からして少し年齢より幼い印象。
体も小さく園児さんといっても違和感ない風貌です。

学童の夏休みは、学校の宿題や、家で用意した学習の材料を持ってくるのが必須です。

Yちゃんは、毎日来る子ではありませんが、
来るときは宿題の他に、公文のプリント、
そしてパパが用意したというマス計算のプリントを
必ず持ってきています。

大勢の中でも目についてしまうのは、
大量の公文のプリントの前にグデグデになってしまっているから。
そのプリントはと言えば・・・遅々として進んでいません(;´Д`)

私たちの仕事は勉強をやらせることでも、
教えることでも、分からせることでもありません。
ただ、見守るのが仕事です。

一応『勉強の時間』と言うのがあるので、
その間は自由に遊べず、
静かに学習に取り組むか本を読むという建前になっています。
(お絵かきや折り紙など席を移動しないで、勉強している子の邪魔にならない遊びには目をつむる。)


さて、Yちゃんグデグデになってしまうのは・・・
これは我が子を含め多くの子を見てきて分かったのですが、

やっぱり
分からないから
だと思うのですよね。

スイスイ解ける問題には、子どもたちって案外と頑張れるものです。
集中も出来ますね。
取り組みちゅうの姿勢もシャンとしています。


この日のYちゃんはパパが用意したというマス計算のプリントを前にグデグデになっていました。
「分からないの?」と声をかけると、無言でうなずきます。

実は数日前にも同じようなプリントを与えられていました。

例えば・・・
6+に対する数字が横一列にランダムに並んでいるのですが・・・
中には繰り上がる計算もあるのです。

Yちゃんはすでにいくつかのマスを埋めていました。

最初、繰り上がりの計算が入っていると思わずに、
手を使ったら?
と、提案しました。
すると、いくつかの問題は解けました。

けども、繰り上がりの計算は両手では足りないし・・・

「それじゃあ!」と、
少々邪道ではあるけども、
6+3が出来るなら、次は4、次は5という風にランダムに並んでいるのを無視して
分かるところから、しかも1づつ増えるところから探してやっていこうと提案しました。

しかし、途中で学校のプール開放に出かけることになり・・・
帰ってきた後、Yちゃんが勉強をどうしたのかが、
仕事の都合上、分からないままになってしまいました。


そして、この日です。

ちょっと甘いかな?と思いましたが、
1年生はこの時期、繰り上がりの計算はまだ学校で習っていません。
全然頑張っていなかったわけではないので、

「今日は、もう勉強おしまいにしたら?」
と声を掛けてみました。

すると、首を振って、

「この前、学童でプリント終わらなかったから、
パパとママに叱られた。

・・・だから、全部やらないといけない。」


・・・って言うんです(;´Д`)

マジかー。
両方からか・・・不憫すぎる。

「じゃあさ、今日も手を使って頑張ろうか?絶対早く終わるよ!」
と、提案すると・・・

か細い声で、
「パパが・・
『もう1年生だから手を使ったらダメ。』
って言った。」

と。

いやいやいや。
キチンと理解出来るまでは、手を使った方が良いって、
どんぐり倶楽部の糸山先生が言ってたし。
我が子を見てても、手を使うことを止めなくて良かったって思ってるし。


けど、ソコまでご両親に進言する権限も資格もないし・・・。

仕方がないので、今回も
『分かるところから順番に埋めてみよう!』
と提案してみました。

ところが、これにも首を振って、
『パパが「順番にやりなさい!」って言った・・・』
あれも、これも許されていません。
このグデグデを続けるのは時間の無駄としか思えないんだけどなぁ・・・

パパもママも公文至上主義なのかな?
うーん。どうしたものか?

取りあえず、裏紙を使って、ベースになる数の黒丸を描き、
足す数を白丸で描いて、数えさせるという方法にしてみた。

しかし、遅々として進まない。


続けさせながら、他の職員と相談した。
ちょっと大変そうなのですが・・・
「やらないと怒られる」
って言ってます。と。


この日も公文のプリントと夏休みの宿題も積み上げてましたが、
学校の課題も他の子と比べて進んでいると言えません。
なんなら、学校で習ったはずの繰り上がらない計算も間違っています。

とてもじゃないけど繰り上がりの計算のプリントをやっている場合では無いのでは?
と。

すると会話のなかで、Yちゃんが不思議な事を言うのです。
「公文のプリントの方が簡単。」

束になった公文のプリントの一枚目は、
5+○が続いている計算プリントでした。

ベテラン先生が
「Yちゃん、こっちのプリントなら出来るの?」
と聞くと、うなずきます。

「じゃあさ、このプリントは後にして、公文のプリントやってみて。」

すると、スイスイ解いていくのです。

こちらも繰り上がりの足し算が混ざっています。

なぜか、マス計算だと出来なくて、
同じ計算でも式が書いてあると解けるのです。

私は、途中で離脱してしまいましたが、
結局、パパが用意したマス計算に戻ると、
なぜか全然分からなくなり、
学童のおもちゃのおはじきを使って、
数えさせて何とか終わらせたという事でした。

繰り上がりの計算は、
まずは10の補数からと言うことで、
学校のサクランボ計算と同じように、
6個といくつかのおはじきを置いて、
6といくつで10になるか動かして、
10といくつを作らせたらしいのですが・・・

10といくつを作っても、
Yちゃんは1から数え始めるのでアレアレ?
と、なったらしいです。

10が分かっていれば、11から数え始めそうなものですが、
そこは理解できているような、いないような・・・

ベテラン先生が「ちょっとYちゃんには難しすぎませんか?」と
進言してみようかな?でも、どう言ったら良いのかな?と悩んでいました。
学童は塾とは違うし、学校とも違うので、どこまで家庭の方針に口を挟んで良いのやら
悩む部分もあるようです。

逆に宿題や本を全く持たせない、子どもが持ってなくても意に介さない親御さんも相当数いたりするので。
最初は声掛けをしたり、子どもに持ってくるように話したりしますが、
何度言っても変わらない人にはしつこく言いませんね。


この日は、先程も書いたように私は離脱したので、最後まで見届けていないのですが、
結局、Yちゃんは両親に言われた課題を全部終わるのに、
2時間以上かかったらしくて、
自由遊びの時間もほとんど遊ばずプリントと格闘していたそうです。


個人的には公文には否定的な考えの立場の私ですが、
学童でみていると、学習の用具の一つとして
公文の宿題を持参する子はかなりの割合でいます。

たいていの子が今の学年より上の学年の学習に取り組んでいます。

全否定するわけでは無いんですよね。
公文が合っている子もいると思います。

一昨年3年生で中学2年生あたりの数学を、
昨年4年生で高校生レベルの問題に取り組んでいた子は
今年5年生で大学生レベルの数学の問題をやっています。

本人も苦痛そうではなく、どちらかというと楽しんで取り組めているので、
まさにゲーム感覚なのでしょうね。
たぶん、褒められることも多いと思うので、自信にも繋がっているのだと推察します。

でも、それは極一部の子なのです。

同じ5年生の男の子は、マイナスの分数の計算でつまづいていて、
「先生、教えて」と言ってきました。

教えられるはずがありません^^;
解けると、教えられるは別問題ですからねー。
その子が学校で習った範囲ならともかく、説明の出来ようがありません。

2年生の女の子はまだ掛け算も習っていないのに、
あまりのある割り算のプリントに取り組んでいます。

それで「わからないから教えて!」と言います。

そして、時間を気にしながら、うんうん唸って大量のプリントに取り組んでいる姿をみると、
これで良いのかなと思ってしまいます。

本や絵本はおろか、宿題すら持ってこない子もいますので、
それに比べたら、宿題を終わらせた上に公文にも取り組んでいるのは良いことなのかもしれませんけど。

でも、考えさせられることが多いです。

理解できて取り組んでいるなら良いのですが、
Yちゃんのように前の段階がキチンと理解できていないのに、先へ先へと進める意味はあるのか?
それは返って時間の無駄と言えるのではないのか?

低学年の時期の大事な遊びの時間を公文のプリントが奪ってしまっていないか?

改めて、公文をさせている親御さんには、

・子どもがどんな様子で公文に取り組んでいるのか。
・どんな問題にどれだけ時間がかかっているのか。
・その問題を解くのに必要なことをキチンと身に付けているのか。


よくよく観察してほしいと思いました。

我が子が「学年より先に進んだプリントをやっている」という事だけに注目していませんか?
その大量のプリントは子どもを苦痛にさせていませんか?
我が子はどこまで理解して取り組んでいますか?
公文の先生に丸投げではないですか?
大丈夫でしょうか?


理解できていないプリントをたくさんさせられて、
出来ないと、両親から叱られて。
指は使ってはいけないと禁止され。
(指を使えば最強に早く計算ができるのに!)
まだ小学1年生なのに・・・。

私はYちゃんが本当に本当に気の毒に思えてなりませんでした。


【追記:計算に手を使うことについて】
多くの子どもたちと、その親御さんが、計算で手を使うことを悪と考えているようです。

学童でもすでに1年生に上がった時点で計算の速さにはかなり個人差があって、
早い子はパッと見て答えられるし、そうでない子は10までの計算ですら悩むといった感じです。

なので、学童では、友達同士で
「まだ、手を使ってるの?」
とか、
「手を使わないと出来ないの?」
とか、
「ワタシは手を使わなくても出来るもん♪」
とか、
言ったり、言われたりする世界があります。

言う方は鼻が高いですが、言われる方は自尊心を傷つけられます。

手を使うことに抵抗がない子でも手は机の下に隠して計算します。
恥ずかしいことと思っているんですね。

また、Yちゃんのパパが言ってたそうですが
『手を使うと計算が遅くなる。』
と。
これまたYちゃんのパパに限らず、
同じように思いこんでいる親御さんはとても多いようで。
当然のように
『手を使うと計算が遅くなる』と、思いこんでいる子どもは多いです。

そりゃね、パッと答えが浮かぶレベルに達した子に比べたらイチイチ手を使ってたら遅いです。
でも、手を使った方が早く、体感として10の補数の概念を体得できると思うのです。結果的には。
数字に弱い子は尚更に。

手を使うと「一瞬で答えが分かる」のが、子どもたちの表情を見ていると良く分かります。
慣れてきたら「指を曲げなくても、答えに到達します」し、
更に進化したものが「机の下に手を隠したまま指を使って計算できる」と言うことです。
指を見て数えなくても計算出来ているのです!
ここまで来たら暗算まであと少しですし、
徹底的に指を使わせた方が将来的に計算は早くなるんじゃないかと思っています。
(↑我が子も3年生くらいまで指を使って計算することが時々ありましたが、
   今では、計算だけは早いです!^^;)

ワタシは、『計算が苦手な子ほど手を使った方が良い。』と思います。
(この辺りの理論について詳しく知りたい方は、
『どんぐり倶楽部』で検索してホームページへどうぞ♪←勝手連的な回し者です(笑))


【おまけ】↓↓↓
◎学童に持ってきている子が多いもの♪
    

   

うんこドリルのシリーズ(笑)
  


学研のドリルも持ってきている子が多い。


他によく見るのは、公文とチャレンジ
追加で親御さんがネットからプリントしたドリルを持たされている子も多い。
ベネッセコーポレーション 進研ゼミ・こどもちゃれんじ
チャレンジはワークを学童に持ってくる前提の子が多いからか紙ベースで受講している子が多そう。
公文の宿題は圧倒的多数。

◎学童で良く読まれているもの。

コロコロコミックは読み終わったものが寄付されてきたりしますが、
子どもたちが、たかるように読んでいます(笑)

女の子には、ちゃおや、りぼんが人気です🎶


ポケモン人気も根強い。
こちらも古いものをボロボロになるまで読んでいます。
妖怪ウォッチは王者ポケモンに勝てなかったようです。

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ジャンル : 育児

Keyword : くもん1年生公文チャレンジ小学生習い事宿題ドリルベネッセ

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Secret

コメントありがとうございます。

hahajyukuさんへ

はじめまして、そしてコメントありがとうございます。
承認と返信が随分遅くなってしまってごめんなさい。

少し、子育てに自信を失って落ち込んでいる時にhahajyukuさんのコメントを読ませて頂き、気持ちが上向きました。

理想的なことを書いたりもしていますが、実際の所、我が子に出来ていたのかと問われるとかなり微妙です(^^;)

『学年を超えなくてもちゃんとやれるよな・・・難しいのがよければ学年相当で難しいものを与えてやればいい、考える必要のある問題を与えてやればいいと改めて思うことが出来ました。』

まさに、そういう与え方をすれば良かったと反省しています。
もっと、じっくりと深く考えることを大切にしてあげれば良かったと。


話が逸れましたが、拙い記事が参考になったようで嬉しいです。
hahajyukuさんは素敵な先生になられると思います!
応援しています♪(*^^*)

No title

古い記事にすみません。

自分の子どもの勉強も私がみているので、それを知っている知人のママさんから「ウチの子を個人的にみてほしい」と言われ、どうやってするのがいいか考えはじめたところで、公文のことに関するブログを検索しておりこちらにたどり着きました。

現在公文で採点スタッフをしており、指を使う子には使わないように手を覆いかぶせたりしています。でも、私は自分の子にそのような事を一度もさせたことがなく、どんぐりもずっと前から知っていたので、指を使うことが何故いけないのか全然分からない・・・と思っていました。
+1ばかりのプリントに吐き気をおぼえるという主さんのお気持ちよく分かります。採点で見ているだけでも「何が楽しいのだろう?ちょっとめまいがする」と思っています(笑)何より+1がどういう現象か理解していないので、+2になったら悩んでいます。(+1は次の数字という考えになっているように思います。)
想像して「+1がこうだったから+2ってこういうこと?」みたいな感じにはならない。

何が良いというつもりはないですが、学年を超えなくてもちゃんとやれるよな・・・難しいのがよければ学年相当で難しいものを与えてやればいい、考える必要のある問題を与えてやればいいと改めて思うことが出来ました。
analyzer
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Author:さくらのはっぱ
毎度、お立ち寄りくださりありがとうございます!
一人息子の桃太郎は、この春ついに幼稚園の年長さんになりました。
赤ちゃんの頃から手のつけられないやんちゃ坊主でしたが、
5歳を過ぎてすこ~し落ち着きが出て、ちょっぴりお兄さんらしくなってきました!

追記≫2011年の春。小学1年生になりました♪
追記≫2013年春。小学3年生になりました♪
追記≫2015年春。小学5年生になりました!

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